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セゾン ド セツコの「ショコラの調べ」を食べてみた感想

2019-10-06

セゾン ド セツコ「ショコラの調べ」は、日本の豊かに富んだ四季を、旬の素材とチョコレートの組み合わせで表現した一粒チョコレートが9個入っています。

上蓋が白く、下の箱が金色で、上品なデザインの箱になっています。この箱の中に入っているバラエティ豊かな9個のチョコレートはどんなチョコレートなんでしょうか。

とても楽しみですね!一緒に見ていきましょう。

 

日本の四季を1つの箱の中に詰め込んだギフトボックス

セゾンドセツコのアソートボックス

「ショコラの調べ」の蓋をあけると、9個のチョコレートが並んでいます。9個はそれぞれ四季の節目の名称がつけられており、その節目にちなんだ旬の食材の風味を楽しめる様な1粒となっています。

箱のサイズは、↑縦:11.8cm  →横:11.8cm     厚み:2.8cm               (蓋をした状態で測ったサイズです。)

箱を開けた時の印象は、華やかさと言うより「落ち着き」という印象を受けました。それは、チョコレートの色合いによるものだと思います。

抹茶色、クリーム色、薄茶色、チョコレート色が主な色として目に入ります。他の色に関しては、赤があっても小さい粒ですし、ピンクはチョコの表面に描かれた線です。「落ち着いた」印象を与える色でそろえられています。

チョコレート1つ1つに名前がついています。立春 苺、春分 和紅茶、立春 抹茶、夏至 塩、立秋 はしばみ、秋分 和栗、立冬 林檎、冬至 柚子、醤油

いろんな素材とチョコレートが組み合わせてありますね。これから一粒一粒みていきましょう!

日本の四季を奏でるショコラ9個の調べ

立春 苺

 

「立春苺」

立春は2月初めから中旬ぐらいを差します。暦の上では春になります。立春の頃は、まだまだ寒いですが、梅の花が咲いたり、日も長くなりはじめ、少しづつ春の訪れを感じはじめる時期でもあります。

そんな春のはじまりをチョコレートに苺の組み合わせで表現したのが「立春苺」です。

桜色した苺チョコレート、味も苺味で「春」にピッタリな組み合わせですね。

「立春苺」は外側は甘さ控えめのスイートチョコレート、内側はミルク味と優しい苺味のチョコレートとなっています。

お味は甘さ控えめで優しいミルク苺の味とチョコレート味です。チョコレートが溶けて無くなった後に、チョコレートのかすかな苦みがしました。

ミルク苺の味が優しい甘さなので、かすかに苦みのあるスイートチョコレートが味をしめていてバランスがいいと思いました。

 

<サイズ>

↑縦:約2.5cm  →横:約2.3cm

厚みは、約1.5cm

 

 

春分 和紅茶

「春分 和紅茶」

春分は3月21日頃で昼間の時間と夜の時間がほとんど同じ長さの日です。この日を境に昼間の時間が長くなっていきます。そんな「春分」を「和紅茶」で表現したチョコレートです。

3月になるとお茶の木の新芽が芽吹きます。この新芽を摘んむと一番摘みとなります。日本の紅茶を「和合茶」と言います。

お品書きに「和紅茶をミルクチョコレートと合わせました」と記載されていますので、上のクリーム色の部分が、ミルクチョコレートと紅茶、下の部分がスイートチョコレートと紅茶になっています。

 

私は「和紅茶」という言葉をはじめて知りました。そこでググってみたのですが、日本産の紅茶を差すようです。

そいて疑問に思ったのが「春」と「紅茶」の組み合わせでした。なぜ「春」に「紅茶」???、そこで再びググってみました。すると出てきました。「ファーストフラッシュ」と言う言葉です。そしてその説明を読むと「春(3月)に芽吹く新芽を摘む事」と分かりました。

このお茶の葉で作られた紅茶を「ファーストフラッシュ」と呼ぶようです。5月上旬に摘まれる葉は、2番目だったんですね。

なるほど、「春分」と「紅茶」の繋がりが分かりました。

 

 

「和紅茶」は上にミルクチョコレートと紅茶を合わせたチョコレート、下にスイートチョコレートと紅茶を合わせたチョコレートとなっています。

断面図はこんな感じです。上の薄いクリーム色は紅茶味のチョコレートです。その上でキラキラ光っている粒は砂糖です。更に小さな木の実のような粒が乗っているのがお分かりでしょか。

写真の左側に小さく映っています。すごく小さな粒なので、この粒の味は分かりませんが、歯でかんだ感触が柔らかく、こちらを購入した時の箱の材料にアーモンドの記載があったので、アーモンドだと思います。

チョコレートは甘さ控えめで、紅茶の香りはとてもいいです。お口の中で紅茶とチョコレートの味が程よいバランスで感じられます。チョコレートを食べても紅茶の爽やかな風味が残ります。

優しい甘さとほのかな紅茶の香りが上品に感じました。

<サイズ>

↑縦:約2.6cm  →横:2.3cm

 

 

 

立夏 抹茶

「立夏 抹茶」

5月はじめから中旬までの期間で、夏のはじまりを意味する「立夏」、丁度この時期は日本の新茶が摘まれる時期です。立夏という夏のはじまりを抹茶とチョコレートで表現されています。

お抹茶の色がまる5月の新緑を思わせる色使いになっています。お抹茶チョコレートをふんだんに使っていますね。

 

 

「抹茶」はミルクチョコレートと抹茶を合わせたチョコレートで、ほんのりした甘味でしっとりした口当たりになっています。

内側にあるスイートチョコレートのかすかな苦みが、ほんわかした甘みのアクセントになっていますが、強くはないので食べやすい、優しい食感になっています。

お抹茶の風味もクリーンも印象的なチョコでした。

 

<サイズ>

↑縦:約2.3cm  →横:約2.4cm

厚み:1.1cm

 

 

 

夏至 塩

「夏至 塩」

「夏至」は1年で一番昼の長い日、これから夏の本番がやってきます。そんな「夏」をイメージしたチョコレートです。

チョコレートにまぶした砂糖が、夜空に輝く星のようです。天の川でしょうか。チョコレートの表面がうっすらと盛り上がっていますが、流れ星の走ったあとの様にも見えます。

 

 

こちらのチョコレートは、ダークチョコレートの中にスイートチョコレートが入っています。スイートチョコレートはお塩を合わせたチョコです。

しっかりしたチョコレートの味にほのかな苦みがあります。お塩はチョコレートの本来の味を引き立たせるために入っていますが、チョコレートを食べた後にほのかに塩の風味がしました。

チョコレートの甘味もありますが、程よい甘味で美味しいチョコレートです。

 

<サイズ>

↑縦:約2.5cm  →横:約2.5cm

厚み:約1.4cm

 

 

立秋 はしばみ

「立秋 はしばみ」

「立秋」とは8月8日頃をさし、暦の上では秋のはじまりを意味します。

秋のはじまりを「はしばみ(ヘーゼルナッツ)」で表現しています。ヘーゼルナッツは9月から実をならせ、収穫は10月となります。

トルコ産のヘーゼルナッツ(はしばみ)は、8月上旬から収穫期にはいります。

 

ヘーゼルナッツはチョコレートとの相性が抜群によい木の実で、よくチョコレートとの組み合わせに使われます。

また、栄養価も高い木の実です。ヘーゼルナッツを食べる事で、暑い夏で疲れた体に栄養を補給し、寒い冬にそなえる、秋に食べるのにもってこいの木の実なんですね。

 

 

外側はスイートチョコレート、内側はヘーゼルナッツのジャンドゥーヤを合わせています。

ジャンドゥーヤとは、ローストしたナッツ類のペーストとチョコレートを混ぜ合わせたものです。ジャンドゥーヤは、イタリア語になります。(参考文献:世界の一流ショコラ図鑑)

 

スイートチョコレートの優しい甘味です。ホワイトチョコレートとヘーゼルナッツを合わせたチョコレートも優しい甘味です。

甘さは控えめで、ヘーゼルナッツの味も控えめです。ヘーゼルナッツの部分だけ食べるとしっかりとヘーゼルナッツの風味を感じますが、スイートチョコレートを合わせることで、スイートチョコレートの甘味の後に、ヘーゼルナッツの味を感じ、口の中で溶けた後にほのかにヘーゼルナッツの風味が口の中に残っています。

ヘーゼルナッツは主張しすぎないけど、ちゃんとヘーゼルナッツの風味も感じます。程よい甘さで食べやすいと思いました。

 

<サイズ>

↑縦:約2.5cm  →横:約2.3cm

厚み:約1.4cm

 

 

 

秋分 和栗

 

「秋分 和栗」

秋分の日を境に、日が暮れるのがどんどん早くなっていきます。気温も下がり草むらから虫が鳴き声が聞こえだし、本格的な秋のはじまりを感じはじめます。

そんな秋の到来を栗を使って表現したのが「和栗」です。

ちなみに、昼と夜の長さがほぼ同じ季節の節目を「秋分」といいます。(これから夜が長くなっていく)そして、だいたいですが、9月~11月上旬が栗拾いの時期となります。

本格的な秋の到来ですね。

「和栗」は上と下で分かれていて、上の部分が栗のペーストを練り込んだ栗チョコレート、下の部分がミルクチョコレートと栗を合わせたチョコレートになっています。

 

下の部分は甘さ控えめのミルクチョコレートです。上も部分が栗のペーストを練り込んだ栗チョコレートの部分です。栗の部分は、この部分だけ食べてみると「かすかに栗の風味(マロングラッセの味)がするかも・・・」と言った感じでした。

ミルクチョコレートと合わせて食べると栗の風味は分かりませんでした。クロさんに「栗」の名前は伏せて食べてもらったところ「ミルクチョコレートの味だね」と言いました。

その後「栗も入っているんだけど」と説明すると「栗の味は分からなかった」と言っていました。

それから、「秋分 和栗」の上に乗ってる粒を食べてみましたが、栗のつぶなのか分かりませんでした。

また、断面写真のミルクチョコレートの中に白い粒が映っていますが、とても小さく味も分かりませんでした。

 

甘すぎない甘さ控えめな上品な味わいのミルクチョコレートと甘さ控えめの和栗チョコレートの組み合わせで、食べた後味も程よいチョコレート風味が残りしつこくありませんでした。

 

立冬 林檎

「立冬 林檎」

立冬は11月7日ごろを差し、この日は冬のはじまりを意味します。本格的な冬の到来です。そんな「立冬」を林檎とチョコレートで表現しています。

立冬は、冬のはじめ11月上旬ごろで、林檎は品種にもよりますが主な収穫時期が、10月~11月になります。

チョコレートの上にチョコンと乗っている赤い粒が可愛いです。赤い粒は林檎の実でしょうか。チョコレートの線は林檎の木と枝の様にも見えます。

中にある林檎のペーストを練り込んだチョコレートをスイートチョコレートが包んでいます。白い部分が林檎のペーストを練り込んだチョコレートです。

 

 

外側は甘さ控えめで苦みのあるげど優しい味のチョコレートです。内側は、林檎のペーストを合わせたホワイトチョコレート。

外側のチョコレートと内側のホワイトチョコレートを一緒にたべると、ホワイトチョコレートの甘味と一緒にかすかに林檎の風味がします。シャクシャクした歯ごたえ?も少しありました。林檎の果実が入っているのでしょうか。

赤い粒は、ホワイトチョコレートに色をつけ、ほんかな酸味を加えている様です。ほのかに酸っぱい味がします。甘味はありません。

 

甘味控えめの苦みのあるチョコレートは、チョコレートの油分を含んだ感じと苦みが美味しいです。カカオの味を楽しめます。

ホワイトチョコレートの中の林檎味は、私はかすかに風味を感じた様に思いましたが、一緒に食べた方は全く感じなかったそうです。ですが、チョコレートの中に、なにか粒の様な物は入っていたと言っていました。

林檎の風味を楽しむと言うより、チョコレートの風味を楽しむ一品の様に思いました。外側のチョコレートの味は美味しかったし、中のホワイトチョコレートも程よい甘さで、口の中で溶けて行きました。

 

<サイズ>

↑縦:2.5cm  →横:2.3cm

厚み:約1.6cm

 

冬至 柚子

「冬至 柚子」

「冬至」は1年で1番太陽の出てる時間が短い日の事、だいたい12月22日頃です。そして、日本では冬至の時に柚子湯に入る風習があります。

セゾン ド セツコの「冬至 柚子」は、ホワイトチョコレートと柚子の組み合わせで「冬至 柚子」を表現しているようです。

クリーム色のチョコレートが温かみを感じさせますね。

 

 

 

私は製造に携わっているのではないので、想像の説明になってしまいますが、ホワイトチョコレートに練り込んだ、柚子エキスが沈んで内側が黄色になっているのではないかと、想像します。

ホワイトチョコレートの頭に乗ってる黄色い粒々は、柚子の皮です。この粒々を食べてみると、酸っぱい粒や柚子の香りのする粒がありました。

チョコレートのお味は、ホワイトチョコレートの優しい甘味とほのかな柚子の風味です。

 

「柚子」の上に乗っている黄色い粒々は、ほのかに酸味があり柚子の香りがしました。柚子の皮を乾燥させて粒状にした物と思います。

 

<サイズ>

↑縦:2.3cm  →横:2.3cm

厚み:1.5cm

 

 

 

醤油

「醤油」

セゾンドセツコ「醤油」は台形をしています。家紋のようなロゴがついているので、チョコレートの形がお城の生垣を連想させます。

シンプルな形ですが、きれいな台形ですね、ロゴもオシャレです。

ミルクチョコレートと醤油を合わせたチョコレートを使用しています。

 

断面をアップにするとこんな感じです。外側にチョコレート、内側にミルクチョコレートと醤油となっています。

外側のチョコレートは程よい甘さのチョコレートです。苦みはほとんどありません。チョコレートが口の中で溶けて消えた後にミルクの風味がこみ上げてくる感じです。(強いミルク味ではありません)

内側はミルクチョコレートの味がします。醤油を合わせる事で「みたらしの風の味わい」とお品書きには記されていますが、みたらし風が分かりません。

かすかにみたらしの味?なのかもしれませんが、私には分かりませんでした。

 

どんな味なのかと言うと、程よい甘味のチョコレート風味で、ミルクチョコレートの風味もします。食べやすい美味しいチョコレートです。

 

セゾン ド セツコの「ショコラの調べ」の感想

「ショコラのしらべ」は一箱の中に日本の四季を表現したチョコレートを詰め込み、一粒一粒が違った味で四季を楽しめるアソートボックスです。

チョコレートの一つ一つに日本の四季の名前と日本の旬の食材が使われているのが楽しいアイデアだと思いました。一人で食べても「これは林檎の味かな~」と思いを馳せながら食べれますし、数人の人と食べたら、それぞれのチョコレートの味について話しをすることが出来ます。

美味しいチョコレートと上品な甘さで飽きが来ないアソートボックスに仕上がっていると思います。甘さ控えめで、それぞれの食材が主張しすぎない風味であることが、食べやすさでもあるのかなぁと思ました。

弁材料と賞味期限、その他

原材料

砂糖、ココアバター、カカオマス、全粉乳、植物油脂、乳糖、ヘーゼルナッツペースト、バター、アーモンド、抹茶、柚子皮、りんごパウダー、ストロベリーパウダー、マロンパウダー、粉末醤油、紅茶パウダー、食塩、てん茶、水あめ、トレハロース、乳化剤、香料、酸味料、着色料(銀箔、クチナシ、酸化チタン、ウコン、赤40、黄4、紅花赤、カラメル、黄5、青1)、調味料(アミノ酸)、酸化防止剤(V.EV.C)、(一部に乳分・小麦・大豆・りんごを含む)

※2019年9月13日の情報です。

賞味期限

箱の裏に賞味期限が記載されています。

9月13日の購入で、「賞味期限 2019年10月20日」と記載されていたので、約1ヶ月ぐらいです。ですが、開封後はなるべく早く食べきってしまいましょう。

 

その他

<アレルギー物質について>

箱の裏には、アレルギー物質の記載もあります。「乳成分、小麦、大豆、りんご」と記されています。

 

<美味しく食べるには>

購入の際に店員さんから、保管場所は冷蔵庫の野菜室がおすすめですと教えてもらいました。

チョコレートを美味しく食べるには、食べる1時間~30分前には、冷蔵庫から出して常温にしておきましょう。そうすることで、チョコレート本来のでまろやかさ、味、甘味が堪能できます。

私も冷蔵庫から出してすぐに食べたチョコレートより、冷蔵庫から出して30分以上置いておいたチョコレートの方が、チョコレートの風味をより感じると思いました。

 

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