お菓子

ユーゴ&ヴィクトール「カルネ シ ショコラ」手帳に入ったチョコの感想

2019-10-20

ユーゴ&ヴィクトール 「カルネ シ ショコラ」

一見、黒い手帳(本の様にも見えます)に見えますが、これはチョコレートが入っているボックスです。黒いカルネ(ボックス)の中には、選び抜かれた素材、厳密になおかつ丁寧な作業工程によって作られたボンボンチョコレートが6個入っています。

黒いカルネの裏にHUGO&VICTOR(ユーゴ&ヴィクトール)のロゴ「HV」が印刷されています。

おしゃれでユーモアのあるチョコレートボックスですね。

 

手帳の形をしたボックスにチョコレートが入ってる

恵比寿のアトレにあるユーゴ&ヴィクトールのお店で購入してきました。購入したのは10月です。上記写真のような白い袋に黒いカルネとドライアイスを入れてくれました。

背表紙から見た写真です。

黒いカルネのサイズは、

↑縦:11.2cm  →横:8cm

厚み:2.3cm

※外枠のサイズです。

箱がひらかないように止めてある輪ゴムをはずすとこんな感じです。

黒いカルネの蓋をパカリと開けると、6個のショコラ(チョコレート)が綺麗に並んでいます。

左上から ピュアキャラメルガナッシュシトロンジャンジャン

真ん中左から プラリネフォユティーヌジャンドゥーヤアマンド

左下から プラリネロシェノワールガナッシュキャラメルプールサレ

※ユーゴ&ヴィクトールの公式通販の「カルネシショコラ」と中身が若干ちがいます。(上記は、東京恵比寿アトレ店内の店舗にて購入)

黒いカルネの中を開けると「名前のみのお品書き」が入っています。

チョコレートは四角形でそろっていますが、色や素材が異なっています。そんな個性豊かな6個のチョコレート、どんなお味のチョコレートなんでしょうか?

それでは、お待たせしました。

一緒に1粒1粒みていきましょう!

黒いカルネの中の6つの絶品ショコラ

ピュア キャラメル

ピュア キャラメル

ユーゴ&ヴィクトールの「HV」のロゴマークが入っているチョコ。ミルクチョコレートとキャラメルのガナッシュです。

サントドミンゴ産のカカオのチョコレートを使ったピュアオリジンのガナッシュです。(参考:サロン・デュ・ショコラ オフィシャルムック 2019)

サントドミンゴは、ドミニカ共和国にある町です。ドミニカ共和国はカカオの生産地で日本にも輸入されています。

 

ピュア キャラメルのお味ですが、ミルクチョコレートとキャラメルのガナッシュと言う事ですが、ミルクチョコレートは、かなりしっかりしたチョコレートの味で苦みもあります。ミルクの風味は感じまでんでした。

キャラメルは甘くてこおばしい風味のキャラメルです。

苦みと濃厚なチョコレートの風味を持つチョコとこおばしい風味の甘いとろけるようなキャラメルの味とで、1粒だけど2つの味を堪能することが出来ます。

 

また、このチョコレートの存在感に驚きました。チョコレートが放つオーラと言うものがあるんでしょうか?そんな風に思ってしまう存在感です。

とても美味しくて満足しました。

 

<サイズ>

2.7cm  →横:27cm

厚み:9mm

 

 

 

ガナッシュ シトロン ジャンジャン

ガナッシュ シトロン ジャンジャン

チョコレートの中に、レモン(シトロン)とジャンジャン(生姜)のガナッシュが入った一品です。

綺麗な四角形に丸い「くぼみ」が可愛いですね。

 

CITRON(シトロン)はフランス語のレモンです。

GINGEMBRE(ジャンジャン/ジャンジャンブル)は、生姜のフランス語です。

 

 

アップにするとこんな感じです。チョコレートの中にシトロン(レモン)とジャンジャン(生姜)のガナッシュが入っているのが分かります。

隙間なく入っていますね。

外側のチョコレートは柔らかい優しい味のチョコレートです。口の中で溶けていった後に苦みと言うほどの物ではありませんが、チョコレート本来の持つ苦みが口の中で広がります。また、チョコレート本来の甘味も感じました。

ガナッシュは薄っすらとした生姜の風味とレモンの酸味がします。

美味しいです。とにかく、濃い深みのあるチョコレート味です。

 

ただし、生姜の味は人によっては、チョコレートより生姜の味が勝っているという感想もありました。私は、そんなに生姜味が強くないように思ったのですが。

しかし、チョコレートがとにかく美味しいです!

 

<サイズ>

↑縦:2.7cm  →横:2.7cm

厚み:9mm

 

 

プラリネ フォユティーヌ

プラリネ フォユティーヌ

プラリネフォユティーヌをチョコレートで包んでいます。

「プラリネ」と「フォユティーヌ」がどんな物なのか調べてみました。

 

プラリネはローストしたアーモンド、ヘーゼルナッツを混ぜ合わせた物に、砂糖を焦がして作ったキャラメルを加え、ペースト状にしたものが入ってるチョコレート。(参考:世界の一流ショコラ図鑑)

フォユティーヌはクレープ生地をサクサクに焼いたようなもの。(参考:世界の一流ショコラ図鑑)

 

なるほど、「プラリネ」と「フォユティーヌ」は別のものを差しているんですね。そして、その「プラリネ」と「フォユティーヌ」を混ぜ合わせたものが、チョコレートの中に入っている、それがユーゴ&ヴィクトールのプラリネ フォユティーヌと言う事です。

すごく手のこんだ物がチョコレートの中に入っていることが分かりました。

 

 

 

 

 

断面のアップの写真です。

アップで見ると、「プラリネ」のアーモンドとヘーゼルナッツをローストして、キャラメルと混ぜ合わせたチョコレートの練り練りとした感じが分かります。

そして、この中身の部分を食べてみると、サクサクした食感があります。それが「フォユティーヌ」だと思われます。

味はキャラメルの風味にアーモンド、ヘーゼツナッツの風味がします。

キャラメルの香ばしい風味と甘みの中にヘーゼルナッツの風味とアーモンドの風味で、ヘーゼルナッツの香りが1番感じます。

 

外側が、ミルクチョコレートの様です。濃厚なチョコレートの風味ではなく、優しい甘さのミルクチョコレートの風味がします。

 

一緒に食べるとサクサクとした歯ごたえにヘーゼルナッツの風味がしてアーモンド、キャラメルの風味も薄っすらと混ざってる感じと、そこにミルクチョコレートの風味も混ざってきます。

 

美味しいのに、口の中ですぐに溶けて無くなってしまうのが、残念!もっと食べたいです。

 

<サイズ>

↑縦:2.7cm →横:2.7cm

厚み:約8mm

 

 

 

ジャンドゥーヤ アマンド

ジャンドゥーヤ アマンド

砕いたアーモンドとチョコレートがたっぷりと四角形のチョコレートの上に乗っているのがわかります。

ジャンドゥーヤ アマンドという名称のチョコレートですが、ジャンドゥーヤの意味から調べていきましょう。

ジャンドゥーヤとは、ローストしたナッツ類のペーストとチョコレートを混ぜたもの。ジャンドゥーヤはイタリア語。(参考:世界の一流ショコラ図鑑)

アマンド(AMANDE)は、アーモンドのフランス語です。

なので、上に砕いたアーモンドが乗っているので、それが「アマンド」ですね。

ジャンドゥーヤは、チョコレートの中に入っています。

 

 

 

断面のアップです。上にはアーモンドが沢山のっているのが分かります。

中はジャンドゥーヤがびっしり埋まっています。

アーモンドは優しい甘さのミルクチョコレートと混ぜ合わせてあります。

中のジャンドゥーヤは、程よい甘さで、ナッツ類の香ばしい味がしっかりあります。しつこくありませんが、濃厚なナッツの味わいです。

シャクシャクしたアーモンドの歯ごたえに、ミルクチョコレートの味とジャンドゥーヤの香ばしい味が合わさって、チョコレートとナッツ類を同時に楽しめる1粒です。

また、アーモンドの香ばしい風味もしっかり味わえて、ミルクチョコレートも濃くのある味わいでありながら、強すぎないのでアーモンド、ジャンドゥーヤの味を引き立てている感じがします。

全体的に甘味がありますが、しつこい甘さではないので、甘さもお口の中でスゥ~と溶けて消える感じです。

ナッツ類を沢山使っているからでしょうか、食べ応えを感じましたが、見た目のインパクトより優しい味の1粒チョコレートだと思いました。

 

<サイズ>

砕いたアーモンドとチョコレートの部分のサイズは、
↑縦:約3cm   →横:約3cm

土台の四角形のチョコレートのサイズ
↑縦:2.7cm  →横:2.7cm

厚み:1.1cm~0.9cm (上の部分が平らではない為)

 

 

プラリネ ロシェ ノワール

プラリネ ロシェ ノワール

プラリネとアーモンドをチョコレートで包んでいます。

 

プラリネとはアーモンドやヘーゼルナッツを混ぜ合わせたものに、砂糖を焦がして作ったキャラメルを加え、ペースト状にしたものが入ったチョコレート。(参考:世界の一流ショコラ図鑑)

ロシェ(ROCHER)とは、フランス語で岩を意味します。アーモンドなどを使ってチョコレートの表面をデコボコさせた様が、岩のゴツゴツ感を表しているという事です。有名チョコではイタリアの「フェレロ ロシェ」です。

ノワール(NOIR)とは、フランス語で黒、暗黒、正体不明などの意味です。

 

上記の意味からチョコレート色はノワール、チョコレートの表面のデコボコはロシェ、チョコレートの中にはプラリネが入っていると分かりました。

 

 

断面のアップ写真です。チョコレートのデコボコつき出していたのは、この白い物が原因の様です。

そして「プラリネ」もびっしり入っているのがわかりますね。表面のチョコレートは薄っすらとコーティングしている程度です。

 

まずは、チョコレートの表面をデコボコさせている白い物から食べてみました。それは、アーモンドでした。

次に、中に入っている「プラネリ」を味見してみました。プラネリは、ナッツ類の香ばしい風味とほんのりと「おこげ」の風味があります。「いぶった感じ」のお味です。

ほんのり甘い感じもしますが、そんなに甘いとは感じません。

周りを包んでいるチョコレートは、苦みのないチョコレートで、ほんのり甘いです。チョコレートの濃厚な味がしますが、使われているのが少ないので、そんなに強く主張している感じではありません。

そして、上記3つを合わさったプラリネ ロシェ ノワールは、アーモンドのシャクシャクした歯ごたえと、プラネリの香ばしい風味とチョコレート風味が合わさったもので、お味はプラネリの甘くないキャラメル風味が1番味わえます。

そこに、薄っすらとチョコレートの風味と言った感じです。

 

 

面白い1粒チョコだと思いました。アーモンドをシャクシャク噛んでいたら、プラネリのキャラメル風味がジュワ~と出てくるのかなぁ~と一瞬思ったんですが、そうではなく、甘さ控え目のプラネリの風味が出てきます。

そしてアーモンドのシャクシャクした歯ごたえがありますが、香ばしいプラネリも、濃くのあるチョコレートも、口の中でスルスルと溶けて消えてしまいます。

それでいて、プラネリのいぶった香ばしい味が、シャクシャクとアーモンドを噛むたびに、お口の中で広がっていきます。

食べた後は、コクのあるチョコレートの風味が残る感じですが、チョコレート味は主張していません。

美味しいですね~!甘くないプラネリがすごく美味しいです!!

小さいチョコレートですが、砕いたアーモンドが沢山入っていました。最後までアーモンドの粒々をシャクシャク噛んでいました。

 

プラネリの砂糖を焦がしてキャラメルを作った時の、焦がした風味もちゃんと残っています。そこにナッツ類の風味があり、コクのあるチョコレートの風味もあります。

とても美味しいかったです。

 

<サイズは>

↑縦:約2.7cm  →横:約2.7cm

厚み:約1.0cm

 

ガナッシュ キャラメル  ブール サレ

ガナッシュ キャラメル プール サレ

チョコレートの中にキャラメルと塩バターのガナッシュが入っています。

 

「ブール」「 サレ」とはどんな意味なのでしょうか。調べていきましょう。

ブール(BEURRE)とは、フランス語でバターの意味です。

サレ(SALE)とは、フランス語で塩味の意味です。

 

「ガナッシュ キャラメル ブール サレ」は、塩味バターとキャラメルのガナッシュ(溶かしたチョコレートに生クリームを加えたもの)になります。

塩バターとキャラメルを混ぜてどんな風味を作っているのか楽しみです。

 

断面のアップの写真です。チョコレートに包まれたガナッシュがはっきりと分かります。

チョコレートの香りがとても良い香りです。

 

外側は若干にがみのあるチョコレートで、甘さはほとんどありません。

キャラメルと塩バターのガナッシュですが、キャラメルの風味と塩バターの風味がふんわり香る感じです。

ただ、外側のチョコと一緒に食べると、キャラメルと塩バターの風味は分からなくなります。口当たりの良いコクのあるガナッシュと言う印象です。

 

最初はキャラメルの風味がわかりにくいかなぁと思いましたが、ガナッシュはほんのりキャラメルの風味がしますし、チョコレートが口の中で溶けて無くなったあとに、バターの香りもほんのりしました。

一緒に食べた方は、キャラメルと塩バターの風味は分からなかったと言っていました。

私は、食べてからしばらくして、口の中にバターの香りが残っているように思いました。

とても上品な苦みと甘さのチョコレートだと思います。

 

<サイズ>

↑縦:約2.7cm  →横:約2.7cm

 

 

 

「カルネ シ ショコラ」を食べてみた率直な感想

 

はじめに黒いカルネを見た時は、「小さい!」と正直おもいました。家に帰って来てから箱を開けると、チョコレートのとても良い香りが「ふわ~っ」と立ち上ってきました。

なんていい香りなんだとう!それに、こんなに香るなんて!

思わずビックリしましたし、とても良い香りに気分が高ぶりました。

ですが、チョコレートを見て、再び不安な気持ちになりました。

四角形のチョコレートが、とても薄いように感じたからです。

こんなに薄くてちゃんとチョコレートの味を楽しむ事が出来るんだろうか?と・・・・。

 

そして、食べる時がやってきました。小さいチョコに幾分びっくりしていました。

(私は高級チョコレートを食べ慣れていない為、毎回、小ささに驚いております。)

しかし、食べてみたらその美味しさに喜びの驚きが起きました。なんて美味しいんだろう!!

しかも味が濃くて食べ応えがある。

 

ユーゴ&ヴィクトールのショコラティエであるユーグ・プジェさんは、食材がどこでどのように作られたのかをうやむやにせず、素材が自然に出来ている事や素材選びをしっかり行っているそうです。

また、一品一品の作業工程も手を抜かず丁寧に行っているそうです。

そう言ったチョコレートに対する向き合い方が、ユーゴ&ヴィクトールのボンボンチョコレート一粒一粒に現れているように思いました。

例えば、チョコレートの見た目、どれもシンプルな四角形のチョコレートなのですが、とても綺麗な四角形をしています。角の丸みの曲線がとても綺麗です。アーモンドが散らばっていても均等に散らばっています。

またチョコレート1粒の存在感、チョコがオーラを発しているんじゃないだろうか?と思うぐらい存在感があります。それは、チョコレートを作っている職人さん一人一人の気持ちがこもっているからだと思います。

そして1粒1粒の完成度の高さ。例えば、プラリネ ロシェ ノワールのガナッシュ。キャラメルを焦がした風味を楽しむために、焦がし過ぎず、でも風味が感じられる程度には焦がしている、そこにナッツ類の風味もしっかり生かされている。

私はグルメではないですし、舌が肥えている方ではありませんが、そんな私でも「何か分からないけど、このチョコすごくない?」と思ってしまう、理屈ではない感覚的な分部が、奥が深くて完成度の高いボンボンチョコレートに、反応しているのではないかと思いました。

また、チョコレート一品一品の違いを、ナッツやアーモンドを砕いて使ったり、ペーストにして使ったり、ローストして使ったて表現しています。それは、キャラメルにしても同じで、キャラメルの甘味を使っていたり、コゲの風味を使っていたり、そこに、生姜、レモン、フランスの伝統フォユティーヌ、塩、バターを加えて、個性を生み出しています。

繊細な味を、表現を微妙に変えて生み出していることに驚きました。

更に、絶妙のバランスで組み合わせてある様々なチョコレート、ショコラティエのユーグ・プジェさんや職人さんたちの技術とセンスと心のこもった仕事の現れのように思いました

そして、なんといってもチョコレートが美味しいです!コクがあって、チョコレート本来の甘味を感じる事ができます。

こんな美味しいチョコレートを食べる事が出来て、本当に幸せだなぁ~と思いました。

 

材料&その他

原材料名

砂糖、カカオマス、クリーム、アーモンド、ココアバター、全粉乳、ヘーゼルナッツ、バター、脱脂粉乳、ぶどう糖、濃縮レモン果汁、片栗粉、香辛料、塩、大麦麦芽エキス/甘味料(ソルビトール)、乳化剤、香料、(一部に小麦・乳成分・大豆を含む)

その他

賞味期限

箱の裏に張ってある白いラベルに記載されています。

目安として、おおよそ購入日から約2週間です。

こちらの記事書くために、間を置いて食べていたので、最後の1粒を食べ終わったのが、購入日から14日目でしたが、美味しくいただく事が出来ました。

 

保存方法

箱の裏に張ってある白いラベルに記載されています。

私は、野菜室に保管していました。野菜室に、購入した際に入れてくれた白い袋に箱(黒いカルネ)ごと入れて保管しました。

 

食べる際には・・・

食べる1時間前には、冷蔵庫から出して置きました。10月でしたが28度ぐらいの日もあって、そんな時は部屋にクーラーをつけて、その部屋の中に出しておきました。

チョコレート、ガナッシュの本来の味を楽しめたと思います。

 

記事を書くにあたっての参考資料

世界の一流ショコラ図鑑

サロン・デュ・ショコラ オフィシャルムック 2019

ユーゴ&ヴィクトール公式サイト

 

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